現在の土壌・地下水汚染に関わる法規制では、油という項目は定められておらず、油中の一成分であるベンゼンが唯一の規制物質になっています。しかし、最近はこうしたベンゼン以外の油に関わる項目についても、通常の土地利用が大きく制限されることを瑕疵として、買主が売主に対して調査を求める事があります。
油はにおいや見た目で容易にその存在がわかることが特徴として挙げられます。比重が小さいことから水面に油膜を形成し、それが周辺の水田などに拡散した場合には隣人からその存在を指摘されることもあります。油臭にしても、人間の鼻は非常に敏感であることから、これも容易に気づくことになります。大気に拡散することで希釈される場合もありますが、下水管を通じて周辺民家においてガソリン臭がするといった苦情を受けた事例もあります。 |